わたしの手探り登山日記

体力がなくてコースタイムは1.5倍。 とにかく怖がりで失敗ばっかり。 アクセスはいつだって公共交通機関。 仲間たちはいつだって人任せ登山。 それでもトレーニングを重ね、 たくさん失敗を重ねながら、 ちょっとずつ、憧れのお山様に逢いに行っております。 こんなへっぽこなわたしですが、 ここがそんなわたしの成長日記になることを願っております。 これから登山を始める方、 お山には行きたいけど不安がある方、 遠くの山に行きたいけどマイカーなんかないんだよという方、 ちょっとでも、いろんな方々の参考になれば

2018/7/16 苗場山 〜天空の湿原に咲くワタスゲに逢いに〜

前回、目標であり憧れだった平標山・千ノ倉山へ登り、

そこからずーっと見てた平らな山容が特徴の苗場山

y-takaku-0910.hatenablog.com

 

尾瀬より(・∀・)イイヨ!!

という噂を聞きつけ、ワタスゲ様に逢いに行ってきました。

 

f:id:y-takaku-0910:20180902122226j:plain

 

苗場山はコースがたくさんあり、どのコースも魅力的です。

ただ、公共の交通機関から登るとなるとどこも不便なため、

どこから登るか非常に悩みました。

 

たくさん悩んでリサーチした結果、

次回また行くことを想定して、

(どうにか頑張れば)公共交通機関で行くこともできる

『小赤沢コース』をチョイスしました。 

※今回はレンタカーを使用(運転はもちろん相棒(*´σー`))

 

小赤沢コースは、長野県側の秘境秋山郷から登ります。

東京から車でのアクセスがとても大変で、

運転が苦手な相棒は半泣きで真っ暗な夜の山道を、

長いこと運転しておりました。

(免許なくてゴメンナサイ...)

ちなみに公共交通機関を利用する場合、

飯山線津南駅からバスが出ています。

 

今回のコースはこちら

⬇︎⬇︎⬇︎

◆コース*小赤沢コース(ピストン)◆

小赤沢駐車場(3合目)➡苗場山山頂➡苗場山神社➡小赤沢駐車場

通常コースタイム(休憩なし):登り3時間30分、下り2時間40分、

合計6時間10分

標高差:843メートル
歩行距離:12キロ
危険個所:全体的に滑りやすいので、下りは気を付けて下りてください。
スズメバチとアブにも注意が必要です。
(この時期になるとトンボが出てきて捕食してくれるため、
ブヨはあまりいませんでした)
 
 
さあ、期待を膨らませて、苗場山へ出発です(。-∀- )
 
新潟のお山は水が豊富なのでしょうか。
ここも例外なくお水が豊富なようで(豊富過ぎて)、
道のぬかるみが多く、滑りやすいです。

f:id:y-takaku-0910:20180902150611j:plain

5合目を過ぎると道は険しくなり、急登が続きます。
 
また、そこから合計8か所の鎖場がありました。

f:id:y-takaku-0910:20180902150956j:plain

ここは鎖の取付部分にオニアザミが咲いていて、触れると

いでっ‼️Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

と手を離してしまうので注意が必要です。

f:id:y-takaku-0910:20180902151336j:plain

横付けの鎖。

f:id:y-takaku-0910:20180902151603j:plain

鎖場は垂直でもないですし掴むところもたくさんあるので、
あくまで補助的な役割のようです。
ただし、地面が濡れているときや凍結時の下りでは重宝するかもしれません。
 
8合目を過ぎてしばらく登ると、だんだんと視界が開けて、

f:id:y-takaku-0910:20180902152207j:plain

一気に広大な湿原に出ます。
美しい山とは聞いていましたが、想像以上の景色にちょっと泣きました。笑
 
逢いたかった!!ワタスゲくん💕

f:id:y-takaku-0910:20180902152238j:plain

ふわふわでなんてかわいらしい
 
ここは天国でしょうか...(*´Д`)
 
池塘に映る青空と、その傍らでふわふわ揺れてるワタスゲの群生。

f:id:y-takaku-0910:20180902152308j:plain

 
花が終わったチングルマの群生が、木道の脇を夕焼け色に染めています。
f:id:y-takaku-0910:20180902152352j:plain
 
池塘と青空と、木道とワタスゲたち。

f:id:y-takaku-0910:20180902152452j:plain

ほわわゎ(*´Д`)
ちっとも前に進めません。
 
9合目以降は湿原上にあります。

f:id:y-takaku-0910:20180902152526j:plain

この先、少し樹林帯に入り、その後山頂湿原へ出ます。
 
9合目の樹林帯。

f:id:y-takaku-0910:20180902152625j:plain

このようにゴロゴロした岩の道となっており、ここが非常に歩きづらい。
 f:id:y-takaku-0910:20180902152658j:plain
実は登り始めてからずーーっとスズメバチに付き纏われていていました。
下山時もここでまとわりつかれ、
パニックになり逃げようとして転倒...(ノД`)・゜・。
岩と岩の間に前のめりに上半身ごと打ち付け、
右腕を負傷しました(´;ω;`)
激痛だし怖いしで、そこからは意気消沈しながらの下山でした(T_T)
 
コバイケソウ。
f:id:y-takaku-0910:20180902152742j:plain
 
シャクナゲがまだ咲いていて驚きました。 f:id:y-takaku-0910:20180902152806j:plain
西沢渓谷では、G.W.にはもう終わっていたのに。
 
また湿原に出ると、雲が少し多くなってきました。 f:id:y-takaku-0910:20180902153127j:plain
 
こんなところにお墓!?

f:id:y-takaku-0910:20180902153206j:plain

と思ったら、天照大御神が祀ってありました。
苗場山とゆかりがあるのでしょうか。
 
突然、火山で飛んできた岩がありますよ、みたいなエリアがありました。
f:id:y-takaku-0910:20180902153239j:plain
全体的にメルヘンな苗場山で、ここだけちょっと違う空間のようでした。
 
ちっとも進まない足で、ようやく山頂ヒュッテが見えるところまで来ました。

f:id:y-takaku-0910:20180902153326j:plain

 
休憩ポイントはいくつかありましたが、
一番景色がよく開放的なこのベンチでお昼にします。

f:id:y-takaku-0910:20180902153353j:plain

曇って遠くの景色が見られなかったのはちょっと残念。
 
今日のお楽しみ💕

f:id:y-takaku-0910:20180902153413j:plain

すいか、キウイ、りんごを小さくカットして、氷とサイダーで割った、
簡単フルーツポンチです
山の上で食べるフルーツと炭酸の美味しさは神がかってます✨
 
ごはんは冷しゃぶ素麺にしました🍴

f:id:y-takaku-0910:20180902153439j:plain

お肉は臭みを消すため&食中毒が心配だったので、
みりん・醤油・すりおろし生姜・すりごまで和えてきました。
おいしかった~(^^)
 
さあ、名残惜しいですが帰ります(ノД`)・゜・。

f:id:y-takaku-0910:20180902153507j:plain

帰路も足が進みません。笑
 
コバイケソウの群生地です。

f:id:y-takaku-0910:20180902153536j:plain

しらびそかな?木々の先には池塘群も。
奥に見えるお山はどこのお山だろう。
 
ふわふわ揺れるチングルマと f:id:y-takaku-0910:20180902153604j:plain
そこかしこに、

f:id:y-takaku-0910:20180902153632j:plain

所狭しとワタスゲ達が咲いています。
 
池塘もたくさん。

f:id:y-takaku-0910:20180902153700j:plain

このように、定期的にすれ違い用の木道が用意されているので、
心置きなく写真タイムを満喫できます( *´艸`)
 
雲が出てきて、平太郎尾根は雲の中へ。 f:id:y-takaku-0910:20180902153728j:plain
ここまで来ると、湿原はおしまいです。
 
帰路は滑りやすく下りにくい登山道を下ります。
登りでは木の根や岩などを掴みガツガツ登れますが、
岩はつるつる、土は粘土質で滑りやすいため、
下りはかなり神経を使い疲れました(T_T)
 
鎖は重くて殆ど使いませんでしたが、このロープは下山時助かりました。

f:id:y-takaku-0910:20180902153820j:plain

 
小赤沢コースでの水場は2か所です。

f:id:y-takaku-0910:20180902153851j:plain

帰りはここで汗だくの顔を洗いました。
 
駐車場入り口に到着です。

f:id:y-takaku-0910:20180902154006j:plain

下山後、ここで小さな野ウサギを見つけました(*´Д`*)
わたしに気付いてすぐにぴょんぴょん逃げて行っちゃいましたが、
とっても可愛かったです💕
 
今回は車中泊で、道中から満天の星空と天の川が見れてとても感動しましたが、
次回は是非山頂ヒュッテに泊まり、
広大な湿原の上で満天の星空を満喫したいと思いました。
 
季節やコースを変えて、何度でも登りたくなるお山。
苗場山はそんなステキなお山でした(o^^o)