わたしの手探り登山日記

体力がなくてコースタイムは1.5倍。 とにかく怖がりで失敗ばっかり。 アクセスはいつだって公共交通機関。 仲間たちはいつだって人任せ登山。 それでもトレーニングを重ね、 たくさん失敗を重ねながら、 ちょっとずつ、憧れのお山様に逢いに行っております。 こんなへっぽこなわたしですが、 ここがそんなわたしの成長日記になることを願っております。 これから登山を始める方、 お山には行きたいけど不安がある方、 遠くの山に行きたいけどマイカーなんかないんだよという方、 ちょっとでも、いろんな方々の参考になれば

2018/3/17丹沢・塔ノ岳〜体力があると山って楽しいと知った日(でも鎖は怖かった)〜

都心からのアクセスが良く、富士山の眺望が望める人気の丹沢山塊。

そんな丹沢の中でも特に人気なのが、今回登った塔ノ岳
 
塔ノ岳はコースのバリエーションに富み、コース上に山小屋やトイレも豊富、
その上開放的な山頂からは、富士山や丹沢の山々、駿河湾が望め、
年間を通して多くの登山客で賑わいます。
 
初心者でも比較的登りやすいお山ではありますが、
どのコースを選んでも距離や標高差はしっかりあるため、
自分に合った登山計画が必要です。
 
 
 昨年のG.W.に、経験も体力も何もなかった初心者山子は、
ヤビツ峠から、はるか彼方に見えるその頂を目指し、
絶望と満身創痍の中
感覚のなくなった脚をどうにかこうにか励まして進んだ、
とてもとても苦く辛い思い出があります。
 

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その時は、
疲労遭難て、こういうときにするのかな」

と、ちょっと本気で思ったものです。 

そんなヤビツ峠へアクセスする方法はこちら

⬇︎⬇︎⬇︎

【行き】小田急線秦野駅~ヤビツ峠神奈川中央交通¥470)

www.kanachu.co.jp

※秦野~ヤビツ峠は、人気のお山の割にびっくりするほど本数が少ないです。

帰りは大倉へ下りたほうが、時間的な余裕が持てるのでお勧めです。

※朝の秦野駅は滅茶苦茶混みます。バスは増便が出るため乗れない、
 ということはなさそうですが、時期によってはバスは増便含めぎゅうぎゅう詰め、
 立ちも当然のようにあります。

【帰り】大倉~小田急渋沢駅神奈川中央交通¥200)

www.kanachu.co.jp

ヤビツ峠から行く表尾根のコースは、
5つの頂を経由するためアップダウンがありますが、
その尾根道は開けており、天気が良ければ素晴らしい眺望を眺めながら、
本来あであれば最高の山歩きができます。
 
そして、最近体力がついてきた気がする山子は、
つらい過去の思い出を払拭するべく、
再度、その頂へ挑みに行ったのです。

今回のコースはこちら

⬇︎⬇︎⬇︎

◆コース*表尾根から大倉へ、東丹沢満喫コース◆

ヤビツ峠➡二ノ塔➡三ノ塔➡烏尾山

➡行者岳➡新大日➡塔ノ岳➡大倉

通常コースタイム(休憩なし):登り4時間5分、下り2時間20分、

合計6時間25分

標高差:登り730メートル・下り1200メートル

歩行距離:17.3キロ

危険個所:表尾根は合計三か所の鎖場と、一か所のハシゴがあります。
最後の鎖場が垂直で高度もあるので、すごく怖いです。
三点支持を守り、怖くても鎖にしがみついたりせず、
次の足の置き場を見ながら慎重に下りてください。
また、その他の鎖、ハシゴでも、この時期はまだ凍結している可能性があります。
念のためアイゼンがあると安心です。
 
 
この日、山子はお昼にカップラーメンを食べようと計画していたのですが、
行きの小田急線で、なんと鍋がないことに気付いたのです( ;゚Д゚)ア...アレ??
 
仕方がないので、それなら軽量化しようと、
秦野駅のコインロッカーに
バーナーとカップラーメンを預け、( ̄▽ ̄)アタマイイ!
※塔ノ岳は山頂に尊仏山荘があり、食べ物が売っています。
 
行列のできているバス乗り場の最後尾でバスを待ちます
(;´д`)スゴイレツ…
 
3本目の増便バスにどうにか乗りこみ、

1時間ほど立ったまま山道を行くバスに揺られ、

もうしんどぃ...(;´Д`)と思った頃にヤビツ峠に到着です。

 

ヤビツ峠の登山口へは、せっかくバスで高度を上げてくれたのに、

バス停から一旦、結構下らなければいけません( ;∀;)モッタイナイ...

 

登山口に着いたら気合を入れて、

いざ出発です!!( ・`д・´)

 

登山口からいきなり急登ですが、少しすると視界が開けて

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左を向くと駿河湾が(゚∀゚)!

ここから先はずっと開けた尾根歩きとなるので、

去年のG.W.は暑くて非常にしんどかったですが、

この日の気温は常時5~10℃で快適(*´ω`)♪

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登山道には霜が降りてます

 

富士山が見えてきました\(^o^)/ f:id:y-takaku-0910:20180930231248j:plain

と、進んでいくと( ^ω^)・・・

 

( ゚Д゚)( ゚Д゚)( ゚Д゚)!!

 

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 鹿さんがトコトコ横切りました。

さすが丹沢。当たり前のように鹿さんがお散歩しています。

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まだ子供でしょうか(*´Д`)カワイィ...

 

気温の低さと晴天の効果なのか、地面から湯気が湧き出ています。

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そして、三ノ塔に到着です\(^o^)/

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個人的には、三ノ塔からの眺望が一番好きです(*´Д`*)

 

山頂の方位盤には氷が張っていました。

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ここからは一旦下ります。

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遥か遠くに見えるピークの塔ノ岳は、絶望的な距離(゚∀゚)

しかし!

去年はこの時点ですでに死にかけの山子でしたが、

体力があるとこんなにも山登りって楽しいのかと知り、

テンションMAXで大はしゃぎ( ̄▽ ̄)

 

ちなみに、今回一緒に登った相棒は1年ぶりの登山だったため、

脚は攣るししゃっくりは止まらないしで満身創痍の中、

コースタイムの2倍くらいのスピードで、

山子の叱咤激励(主に叱咤)を受けながら死闘を繰り広げていました( ̄∀ ̄)

※急な運動をすると、肺がビックリしてしゃっくりが起きることがあります。

 

瀕死の相棒を叱咤(激励)しつつ、

まるで昨年の自分の亡霊を見ているかのようで、なんとも感慨深い気持ちになりました( ̄∀ ̄)

 

道が崩落している箇所は、このように橋が渡され、

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整備が行き届いた登山道となっています。

 

道中、富士山はずっと顔を見せてくれていました

( *´艸`)

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そして恐怖の鎖場です。

鎖場は、一人ずつ降りるのでこのように渋滞ができています。

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実はここの前にも2か所の鎖場と1か所のハシゴがありましたが、

雨上がりで足場が濡れていたり、

霜があったりで滑るので、すごく怖かったです(;´Д`)

 

最後の大きな鎖場は、垂直で高度感もあるので、

高所恐怖症の山子は足がすくみ、

半泣きで上手く進めずにいました(ノД`)・゜・。

お家で三点支持や鎖場のコツをきちんと事前に勉強し、

イメトレを重ねてきたのですが、

実践はやっぱり全然違います。

”死” への恐怖が先行して、脚や身体が言うことをきかないのです(´Д⊂

 

するとここで、

山の神が降臨しました(゚д゚)!

 

ここまでずっと、抜きつ抜かれつしていた神様(単独行のおばあさん)が、

鎖場の上から、足場やホールドの指示を出し、

わたしが鎖を下りきるまでアドバイスをくださったのです( ;∀;)

 

 神様のおかげでどうにか鎖場を乗り切ったわたし達は、

その後のアップダウンも乗り越え、

塔ノ岳の山頂に辿り着くことができました( ;∀;)

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塔ノ岳山頂に着いた頃には、富士山は少し霞んでいました。

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今日は鍋を忘れたため、尊仏山荘でカップヌードルを買って食べました(´-ω-`)

正直、鍋で沸かして作るよりも

ポットのお湯は温度が安定していて美味しいと思いました

( ̄∀ ̄)文明の利器バンザイ…

 

その後はひたすらバカ尾根(大倉尾根)を下り、

なんとか日暮れ前に登山口に下りてきました。

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登山口では、桜が春の訪れを告げていました(*´Д`)

 

すっかり夕暮れに染まってしまった大倉バス停。

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色々あったけど、

表尾根は変化に富み、景色は抜群(*´Д`*)

富士山を眺めながら開けた尾根歩きのできる最高のコースだと思います。

トイレや山小屋がたくさんあるのも安心でありがたいです。

 

気温が高くなると、開けた尾根歩きはキツいしヒルが出るので避けたいですが、

涼しい季節であれば、コースを変えて、

何度でも登りたくなる、そんなお山です。

 

 

 

*おまけ*

さて。秦野駅のコインロッカーに預けたバーナーですが、

もちろん回収し忘れ、安定のへっぽこぶりを発揮した山子でした(*ノωノ)