2018/4/8 奥多摩・三頭山〜憧れの麦山浮橋を渡り試練の急登を行く山旅〜
都内近郊に住む山登り隊員の皆さんにはお馴染みであろう奥多摩ですが、
へっぽこ山子はそもそも登山経験が少ないので、
奥多摩には片手で数えるくらいしか行ったことがありません。
そんな山子を今回奥多摩に向かわせたのは、
某SNSで見かけた1枚の写真に一目惚れしたからです(//∇//)
※山子撮影
なにここ‼️
ヤバい‼️めっちゃ楽しそう‼️(*゚∀゚*)
ちなみにこれは奥多摩湖に架かる麦山浮橋という橋で、
お水の上に直接浮いてる橋なんだとか。
一目で虜になった山子は、この冒険心をくすぐる浮橋を渡るため、
うきうきと山旅計画を立て始めました。
そう、このわくわくの先に地獄が待っているとも知らず…( ̄∀ ̄)
そんな今回のアクセス方法はこちら
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【行き】
[http://www.nisitokyobus.co.jp/wp/wp-content/uploads/2018/03/hiking_okutama_180317.pdf:title](時刻表)
※小河内神社へは、奥多摩駅から「丹波」「鴨沢西」「留浦」または「小菅の湯」行きのバスで行けます
【帰り】
奥多摩駅から1時間ほどバスに揺られると、
春の日差しに照らされてキラキラ輝く奥多摩湖が見えてきました。
山桜でしょうか。奥多摩湖の周りは、冬から春へ衣替えを始めたようです。
バスを降りると、麦山浮橋は目の前でした。
うひょぅ〜!(//∇//)
めっちゃテンションが上がりますヽ( ˆoˆ )/
元々はここに道があったんですね。
ダムを作るために沈めたんだとか。
橋を渡るには、まずは階段を下ります。
わくわくして歓声が上がります(主に私から)
そして
さあ
来ました!
本日の目的の麦山浮橋ですヽ(*´∀`)/わーい
ゆらゆら揺れてとっても楽しい!
童心に帰ってはしゃぎました(о´∀`о)
湖の上は風が強く、水面がキラキラと風になびいていました。
はしゃいで写真や動画を撮りまくっていたら、
いつのまにか同じバスに乗っていたハイカーさん達は誰一人いなくなってしまいました( ̄∀ ̄)
そんなこんなで登山開始早々に(というか登山開始してない)本日のメインイベントを終えてしまったわたしたち。
山登りの任務があることを思い出し、歩みを進めます。
橋を渡り終えると、階段を登ります。
階段を左折すると、整備された遊歩道のような気持ちの良い道が。
近所ならお休みの日にお散歩したい。
この先で、木の上にいる猿の大家族に遭遇しました。
登山口へ行くには一旦車道に出て少し歩くのですが、
木の上にいた猿たちも、車道を渡って山の方へ移動していました。
奥多摩にも猿っているんですね。
山で生き物に出会うとやたらテンションが上がりますヽ(*´∀`)
車道へ出て少し歩いたところの左手に水場がありました。
ちなみに車道へ出たら右折です。
致命的な方向音痴の山子は、
ここを左折し暫くうろうろ彷徨うことになりました( ;∀;)
水場経験0の山子は、
水場があったらそこで水を汲まなければいけないものだと思っていたので、
あらかじめ用意していた空のボトルにお水を汲みました。
初めての水汲み体験に、
まるで冒険をしているような気持ちになり、
とってもドキドキしました(//∇//)
15分くらい、このような車道の脇を歩きます。
バイカーの人がたくさん通り怖かったです。
登山道の入り口はこんな感じ。
分かりづらいので注意が必要です。
登山道に入ると、落ち葉で覆われた急登が始まります。
すぐに汗が吹き出し息が上がります。
頑張って登っていると、目下に奥多摩湖が見えてきます。
進むにつれ、更なる急登が現れました( ;∀;)
頑張って急登を超えると…
また急登( ˆoˆ )/
しんどいーーっっ( ;∀;)
ひぃこら鼻水を垂らしながら急登を登っていると、
気づけばイヨ山に到着です(;´Д`A
なんともマイナー感が隠しきれません( ̄∀ ̄)
有名どころの初級のお山しか知らないへっぽこ山子は、
このマイナー感にドキドキです(//∇//)
急登はまだまだ終わりません。
次から
次に
休む間も無く急登地獄が立ちはだかります( ;∀;)もうやだー
山子はもう半泣きです( ;∀;)
そしてついに、次から次に立ちはだかる急登に、
だんだん笑いが込み上げてきますヽ(゚∀゚)ノアッヒャッヒャ!
流れ落ちる汗と鼻水を拭う間も無くひたすら立ちはだかる急登と苦戦していると、
どうやら次のピーク、ヌカザス山に到着したようです。
ヌカザス山って、糠指山って書くんですね。
糠を指す山?一体どんな由来なんでしょうね。
写真を撮る余裕がなく記録にはないのですが、
ヌカザス山手前には、落ち葉で滑る急登のラスボスが立ちはだかっており、
今(これを書いてる1年半後)思い出しても、
ほんとに過酷な道でした。よく無事に登り切ったと思います。
相方と、木の根っこに人生でこんなに感謝したことはないね、
と半泣きでお互いを励まし合いました。
ヌカザス山まで来ると急登地獄は終わりを迎えるのですが、
砂地の急坂が一か所あり、砂地の下りが大嫌いな山子は、
普通の人の10倍の速度で泣きながら下りました(´Д⊂
そして山容が少し変わってきます。
こんな岩の壁の間を通ったり、
今にも崩落しそうな細いトラバース道を通ったり
(´゚д゚`)
ここの下崖だし普通に怖いです((((;゚Д゚))))
なるべく山側を素早く通り過ぎるしかありません。
写真を見返すとめっちゃ怖いけど、
山子的にはここより手前の砂地の急な下りが一番怖かったです( ̄д ̄)
道が急に整備され始めたことから、三頭山が近いことがわかります。
※三頭山は奥多摩でも人気のお山らしい
ここまで来ると、観光半分の登山初心者っぽい人が大勢現れます。
たぶん都民の森から来た方たちなのでしょうね。
とたんに賑やかになりました( ̄▽ ̄)
ちなみに三頭山は峰が西と東と中央に分かれていて、
西峰と東峰にはそれぞれベンチが置いてあります。
せっかくなので全部の峰を回ってみることにします。
まずは中央峰。特になにもありません( ̄▽ ̄)
つぎは東峰。
分岐から10分もかからないで到着です。
展望台とベンチとテーブルセットが一組ありました。
そして一番広くベンチも充実しているのが、西峰。
人もここが最も多かったです。
なぜかというと…
じゃーんヽ( ˆoˆ )/
そうです。なんと三頭山西峰からは
富士山がどでーんと見えるのです
ヽ( ˆoˆ )/ワーイ
ただ、各峰にはトイレはありません。
そのため、西峰から15分くらい進んだところにある
三頭山避難小屋でお昼休憩を取ることにしました。
とても綺麗な避難小屋です。
そもそも避難小屋自体あまり見たことがない山子たちなので、
ちょっと感動します(基本何見ても感動w)(*´Д`)
子供の頃はインドアなくせに秘密基地作りにいつも夢中になっていた山子。
もう冒険心がうずいて抑えられません( *´艸`)
早速探索です( ・`д・´)キリッ
中もかなり綺麗です。
調理などはこのテーブルでするのでしょうか。
でもこの避難小屋、かなり探し回ったけど水場がないのです。
(泊まる人はどうしてるんだろう...)
ちなみにトイレは避難小屋に設置されていて、使用可能でした。
以前ユーシン渓谷に行ったときもあった、台帳のようなノートです。
でもこういうのって、ホラーな展開を想像してしまってちょっと苦手です(´Д⊂
一通り探索を終え、ようやく本日のお昼ご飯です。
今回は、カレーメシとウインナーに挑戦です!
山子は実は初カレーメシ(*´Д`)職場の男の子がよく食べてて気になっていたのです。
ウインナーは、あらかじめオリーブオイルにまぶしたものを持ってきて、
そのままフライパンへ投入し火をつけます。
焼けてきたらラップに包んで持って来た、使う分だけの塩コショウで焼き上げます。
※軽量化になるので結構オススメ(゚∀゚)
最初から混ざってるカレーライスって感じです。
ほんとは混ざってないのがよい(混ざってるのってドウナノ...(´゚д゚`))のですが、
軽量を意識した山飯を食べている自分に酔いしれているので、
そんな邪心はすぐに消し去ります(゚∀゚)
そして混ざってるカレーライス(カレーメシ)を頬張りながら前を向くと、
な、な、な、なんと!!
どどーーん!
と
富士山がいらっしゃるじゃないですか!!!
しかも西峰よりこっちで見る方が若干でかいし見晴らし良すぎ!!
( ゚д゚c)ナンデヤ( ゚∀゚)っ))ネンッ!!
最高ではないですかぁ~~(*´Д`ノ)ノ
ということで大満足でお昼休憩を過ごし、
帰路は仲の平方面へ縦走して帰ります。
ちなみにここから都民の森に下りるとコースも楽だし早いです。
ただ、もう悪夢のような急登はなく、
気持ちの良い尾根道を緩やかなアップダウンを繰り返しながら進む感じです。
しばらく行くと、槇寄山(マキヨリヤマ)に到着します。
三頭山避難小屋からこちら方面は誰もいませんでしたが、
この槇寄山、なんという穴場!!
大きなテーブルとベンチのセットが二組と、
その正面には
どどーんと大きな富士山!!
しかもここ、人がほんとにいなくて貸し切り状態なので、
休憩スポットとしてとてもよいです(*´Д`)
休憩ばかりしてると、ただでさえコースタイムより遅い山子たちなので、
このままでは最終バスに間に合わない!!((((;゚Д゚))))
ということで、先を急ぐことにします。
植物の知識皆無の山子でもわかるお花を見つけました。
たぶんスミレです(*ノωノ)
ここは分岐。
西日が差し始めて若干焦ってる山子。
ここは絶対に間違えられません(; ・`д・´)
(フリではありません)
それにしても、春だというのに奥多摩は落ち葉が多い!!
脚が落ち葉で埋まります。
変な生き物が出てきたらどうしよう...なんて考えながら、
おっかなびっくり落ち葉川を渡渉します。
奥多摩の山々に雲の影がかかり、山々の緑にコントラストを加えています。
わたしはこの、山に雲の影がかかる景色が結構好きです。
登山道の出口間際で盛大にすっころび、照れながら登山口を出ると、
たくさんの春のお花がお出迎えしてくれました(*ノωノ)
春らしく彩り豊かな里山の景色が広がります。
不思議な木を見つけました。
まるで唐辛子みたい!( ゚Д゚)
これは桜でしょうか。
登山道から出てちょっと歩くと、
仲の平バス停です。
数馬の湯で温泉に入っていきたかったのですが、時間の猶予があまりなく、
とにかくへとへとだったので、まっすぐ帰路につくことにしました。
※3時間に2本ペースなので、温泉に入る場合は計画的にスケジュールを組む必要があります
満身創痍で今回の山旅を終えた山子たち。
ここは初心者で初級の山子たちにはほんとにキツく、
大変なコースでした。
しかし、この後のスッテップアップのためにかなり大きなポイントとなるお山でもあり、
思い返してみれば最高にキツく最高に楽しい山旅でした。
1年半経った今、あらためて思い返してみて(書くのオソスギ(゚∀゚))、
もうこんな経験はできないなって思ってちょっとセンチメンタルになります。
レベルアップを目指してきたのに、
レベルアップする前の自分を懐かしく、切なく思い出す、
まるで青春時代に過ごした部活動のような、
そんな思い出のお山です。